混声合唱団クール・リュミエール

宮城県仙台市で活動する混声合唱団、クールリュミエールのホームページです。団員募集しています。お気軽に練習見学にお越しください。

2017/7/26の練習

練習は「風に寄せて」でした。メロディーや全体の構成がつかめたところで、戸田先生の指導は、この組曲の特徴である頻繁な強弱の変化を中心に、こまやかな表現に入っています。

 最後の5番では、まず14~17小節目。「いま」とffで歌いだし、次の「あたらしい せいはうまれ」でフォルテに落とし、続く「る」はfpになり、押して、pに引いて、またクレッシェンドという、おなじみになった表現。8拍のばす「る」の後半は、今度はデクレッシェンドでpまで落とす。続く18小節目は半拍休みの後の「だれか」をfで始める、というめまぐるしい変化です。ここを繰り返し練習し、戸田先生からは18~19小節の「だれがかえりをとどめられよう」のイントネーションをはっきり、と注意がありました。

 戸田先生の次の指導のポイントは、27小節目「ながれるように」は、”決然として”(risolute)歌いだし、続く28小節「かえりゆけ」は1音ずつ、はっきりと歌う。そして、pが続いてきた40小節目、「あつまる」の「る」がsfpになり、ここは一瞬fになってpに落とし、1小節の中間でmpにふくらませて、pで収める、という複雑な表現。

 繰り返し練習したのが、4つのパートがエコーのように追いかける部分。まず、49~50小節の8部に分かれての「アー」の重なり。そして、55小節の「かぜよ」の重なり。長縄跳びに順繰りに飛び込むように歌いだしが難しく、個々のタイミングでは微妙なズレが生じてしまい、戸田先生の「指揮を見る」という基本を守ることがカギになります。

 各パートとも一番の難所と感じるのは62~71小節、アルトの「おまえはいまは」~男声の「ほしのほうへ」までの部分。それぞれの歌の進行がずれて異なり、ばらばらにハミングも入り、タイミングがとても難しい部分です。戸田先生の指導の重点もここでした。やはり、fpから始まり、64小節は女性がmf、男性がmpに分かれ、さらに女性はmp→mf→f→mfとめまぐるしく強弱が変わります。70~71小節ではソプラノがp、アルトが後半からf、男性がmfと分かれて、72小節目で一瞬ためてffで「おもむこうと」。74小節以下もfp→ff→mf→pと流れます。5番の表現の生命線は、やはりこれら強弱のデリケートかつダイナミックな表現にありそうです。

 次に練習した2番で、戸田先生の練習の重点はまず97~99小節、女性の「そらよりも」~
「なにか」。ここでも男性が4拍遅れて歌いだすなど、進行がずれ、そこにp→fのクレシェンド、さらにアチェランド、99小節目の後半ではアラルガンド(allarg. だんだん遅く、かつだんだん強く)という、強弱とテンポの両方で大きく変化。とりわけ97~98小節での、異なる語り口の女性と男性のハーモニーを重ねて練習しました。

 109小節の終わり112小節「もう、かえらない」の部分も、4つのパートが微妙にずれて、エコーが続く形になります。さらに詩人の心の葛藤を表すかのように、p・mp・mf・fの強弱の出入りが錯綜し、先生の練習のもうひとつの重点ポイントになりました。

 117~118小節「よいことがあった」も、詩人の感動を表すかのように、短い歌の間にfからmpにデクレシェンド、そこからクレシェンドと変化し、戸田先生から「はっきりと、かつ、強弱のめりはりをつけて」と注意がありました。

次回の練習
日時:8月2日(水)18時半~
場所:ハリストス正教会
練習曲:「Lagu Lagu Indonesia」