混声合唱団クール・リュミエール

宮城県仙台市で活動する混声合唱団、クールリュミエールのホームページです。団員募集しています。お気軽に練習見学にお越しください。

2017/8/30の練習

今回は、信時潔作曲、清水重道作詩の「沙羅」でした。全8曲を通し、まだ目立つ修正ポイントが戸田先生から指導されました。

 「丹澤」では、「こえて ひびくさわおと」。fからmf、mpへと音量が下がりきらず、「さわおと」が遠く聞こえるような表現に、また「みやるあまぎも あかるいくさつき」も一本調子に歌われており、fからmpへ繊細な変化を、と注意がありました。

 「あづまやの」では冒頭の「あづまやの まやの」の部分で、「maーyーa」と謡曲風の発声が足りず、表現が共通する「鴉」では、「からす」をあざけるような「ka」の強いアタック、「くびふり かたをはり」の語りの1音ごとのめりはり、そして「あうら つめたげに」の声を潜めるようなpの表現ーのひと続きの変化が求められました。

 「北秋の」では、「わがみし」に続く「はなに」でテンポを落とす。「いな(否!)むしろ」のmfでの強い口調から、一転して「きみによそえて」を優しいpで受ける表現の変化。

 「沙羅」では、最も繊細で美しい部分「さらのはなちる」でのppの静寂の響き、「ちーるー」での微妙なポルタメントを、確かめながら歌いました。

 「占うと」では、「くしげにすてて」の憎々しさ、fからpに一瞬に落としての「わけものう ためいきつけば」の消え入るような表現への変化。ドラマの頂点である「ああまこと」以下の激情のこもったffの叫び、再びpになる「ひたすらに こころわびしも」の我に返ったような寂しさ。その心情と音量の劇的な変化を、繰り返し練習しました

【次回の練習】
日時:9月6日(水)
場所:ハリストス正教会
曲:「風に寄せて」