混声合唱団クール・リュミエール

宮城県仙台市で活動する混声合唱団、クールリュミエールのホームページです。団員募集しています。お気軽に練習見学にお越しください。

2017/10/13の練習

今回の練習は、信時潔の「沙羅」でした。心の奥底の抒情の風景を、古今の時を超えて旅するような組曲。歌うごとに新鮮さと難しさに出合います。水墨画家の濃淡の一筆のように、言葉や音の一つ一つに戸田先生の指導がきめ細かく入っています。

 1曲目の「丹澤」では、終盤の女声パートで「ふゆやまのくぼに」の「や」が飛び出すように強く、続くピアニシモの4声の「たばこすうてみる」の「み」も同様。どちらも大事に歌うよう、注意がありました。
 エンディングの「ひとり」も、一気に言い切らず、「ひと・り」と一呼吸の余韻を入れる。

 「北秋の」では、後半の「いな むしろ」の決然とした出だしに続く、「きみに」をしっかりピアノに落とし、めりはりをつける。「みつみつし」は、2度目の「みつ」を重みをもって丁寧に歌う。

 「沙羅」では、中間にある「おもくして」を重く暗く。エンディングの「はな ほのきいろ」で「な」を優しく抑え、余韻を持って伸ばしながら、しっかり「ほ」につなぐ。「きいろ」も一つの言葉で聞こえるように。

 「占うと」は、「気持ちの揺れ」が歌全体の基本、と戸田先生から話がありました。23ページ後半からの「すきぐしを」以下は、メゾピアノからフォルテまで、イライラが高じるようにアッチェランドを続け、「わけものう」以下で我に返ったようにピアノで柔らかく歌う、というめりはりを確認しました。

 エンディングの「ひたすらに こころわびしも」は繰り返し練習しました。まず、「ひたすら」の「ら」を開けっぴろげに歌わない~「丹澤」での「や」や「み」の注意と同様に~。
 「こころ」の「こ」は大切に深く入り、「わびしも」は「WA」(ウワ)と、ためをゆっくりと入れて歌う。

 次の練習も、引き続き「沙羅」です。週末の21,22日は、秋保温泉ホテル華乃湯での合宿です!


【次回の練習】
日時:18日(水) 18時30分~
場所:ハリストス正教会
練習曲:沙羅