2017/9/13の練習
1曲目の「キリエ」では、始まりのピアノの女声合唱に続いて、男声も加わる18小節目では、厳かに「重いフォルテ」で入る。
「Christe eleisom」の静かな祈りが続く26~29小節、34~37小節は、優しく丁寧に、滑らかなレガートで。
38小節目、冒頭のメロディーに戻るソプラノの入りのピアノ、4声になる46小節目での再びの「重いフォルテ」。さらに49小節のテナーに始まる終結部へのピアノのレガート、結びの祈りになる58小節目のピアノを「滑らかに入る」。
2曲目の「グロリア」も、神の栄光をたたえる冒頭の力強いフォルテの後、10小節目の「Et in trra」の入りのピアノを「鮮やかに入る」。さらに17小節目からの「Lau(ラォ)-da-mus te」をフォルテで力強く。
速さがアンダンテになり、美しくレガートで歌う43小節からのピアノと対比するように、短調に変わる58小節目からの「Quitollis」をフォルテで「どんと切り取るように入る」。さらに63小節からのアルト、テナーの「miserere nobis」(私たちを憐れんでください)の祈りを「小さく入る」。さらに66小節目からの「Quitollis」を再びフォルテでどんと入った後、71小節目の「Sucipe」からの「ピアノへの切り替え」も鮮やかに。
3曲目の「クレド」で重点だったのは、アダージョのppp(ピアニッシシモ)から「重いフォルテ」に変わった57~69小節。キリストの十字架の受難を暗く痛切に歌う「Crucifixus」以下、4声の微妙な半音階のハーモニーの変化を、今回も戸田先生は繰り返し練習しました。
ここでも、59小節からディミニエンドがかかり、61小節からピアノ、67小節からはピアニッシモ、加えてリタルダンドで終わります。強弱の変化がドラマを描き出す部分です。
終盤の134小節目「in remissionem」以下のフォルテから、137小節目でピアニッシモに劇的に変わりますが、ここも「ただ小さいだけではだめ」。ページが移る部分なので、歌う側にばらつきがあり、戸田先生から「ページの切れ目に、次の変化を記しておくなど、あらかじめの意識づけが必要」と注意がありました。
【次回の練習】
日時:9月20日(水)18時30分~
場所:仙台ハリストス正教会
曲 :沙羅