力強い表現がまず必要なのが12~21小節、「Et in unum Dominum Jesum Christum, Filium Dei unigenitum」以下の部分で、これは「私は信じます、唯一の主、神のひとり子イエス・キリストを」の意味です。ここにはAllegro Maestoso (速く、荘厳に)と”f”の指示が付きます。「その意味の本質を理解し、表現しよう」と戸田先生は話しました。
この一文にある「in」という単語を挙げ、その意味の例として「I believe you」ならば「あなたの言うことを信じます」、「I believe in you」であれば「あなたという人を信じます」という違いになるそうです。その信仰の力強さの表現がこの音楽に込められてこそ、本来の「クレド」の表現であるといいます。
次の指導の重点は、58~62小節の「Crucifixus etiam pro nobis : sus Pontio Pilato」(ポンティオ・ピラトのもとで、私たちのために十字架につけられ)の部分でした。